2018年08月30日

高齢になって金融機関にダマされないコツ・・・退職金・年金の受給期が重要!(その@)

👀 金融機関に投資信託や仕組債などリスクの高い商品を、理解力や判断力が衰えた高齢者が販売されてしまうケースは、皆さんが想像する以上に多く、高齢者に起こる被害の中でも、最もありふれたものの一つといって良いでしょう。
高齢の親がリスクある金融商品を販売されたような取引に、たとえ高齢者の家族が気付いたとしても・・・
金融機関も用意周到ですから、確認書や契約書などを、粛々と高齢者本人から取り付けているので、金融商品取引としては、形式的には問題が無く、解約や損失の回復などは出来ません。
(高齢者本人が後見制度の対象であったり、認知症の診断がすでに出ている場合などは、救済の可能性は有りますが・・・)

<金融機関が高齢者にリスク金融商品を売り付ける論理>
 なぜ?理解力や判断力が落ちた高齢者に金融機関はリスクのある金融商品を売り付けるのでしょうか?
金融商品取引法&金融商品販売法 の「適合性の原則」に悖ると思われますが・・・
金融機関としても、高齢者が理解力・判断力が衰え、リスクある金融商品の取引には適合性が無いことは十分認識しています。
その証拠に、どの金融機関も一定の年齢(金融機関により相違は有るが、70歳以上が多い)に達した高齢者には、リスクある金融商品の取引口座を新規開設させません。
それにも拘らず高齢者のリスクある金融商品による被害が絶えないのはなぜでしょう?
 実は、金融機関側の論理としては、新規の口座開設に関しては〜
「70歳を超えるような老人が新規にリスクある商品を取引することは適合性の原則からも適切ではない!」
〜と言いながら・・・
一方で新規口座開設ではない「既存客」となると、態度は一変〜
「それまでにリスクある金融商品を取引し、経験豊富な高齢者の皆様は、大丈夫!・・・」
「逆に、既存顧客は高齢でも、何の問題もない・・・」
「高齢者でもリスク商品を購入する権利があるのだ・・・」
〜という論理のもとに、若年・中年層に対するのと、全く変わらずにリスクある金融商品を勧誘・販売し続けます。
あたかも、リスクある金融商品を取引する高齢者は「いくつになっても理解力や判断力は、落ちることは無い!」とばかりの呆れた論理なのです。

<金融機関の本音! 高齢者にリスクある金融商品を売り付ける戦略!>
 金融機関の本音としては、高齢化社会で金融商品取引法&金融商品販売法 などの制定もされたため・・・
「コンプライアンス」や「企業の社会的責任」といった建前上〜
「高齢者にリスクある金融商品の新規口座は開設せず、適合性の原則を守っていまーす!」
〜と世間にアピールしたいだけと言えるでしょう。
本当のところ、金融機関にとって、70歳以上になって、初めてリスク商品の口座を開設しようとする顧客など、極めて少数派に過ぎませんので、70歳以上の顧客の「新規口座を開設をしない」からといって、それほどのデメリットはほとんどありません。
(逆に、高齢者取引に配慮しているアピール効果の方がメリット大!)
実際は「大半の高齢者」には、リスクある金融商品の取引口座は、規制される年齢(70歳)までに開設させてありますから・・・
その経験豊かで(?)適合性に問題の無い(?)老人たちに、ドンドンとリスクある金融商品を売り付ければいいのです。
(実際は、リスクある金融商品の口座を開設している既存顧客も、当然、高齢になれば、理解力・判断力は、見る見る落ちているのですが!)
高齢者にとっては、なかなか避けがたいリスクある金融商品による被害ですが、このような実態になってしまう端緒は、いったいどこにあるのでしょうか?

<次回へ続く>


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posted by 隊長 at 16:33| Comment(0) | 金融機関ダマしの構図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月02日

<みずほ証券が営業マンに認知症講座の受講義務づけ 顧客の高齢化に対応> :優しくされて、ますますダマされる高齢者が増えなければ良いのですが・・・

<みずほ証券が営業マンに認知症講座の受講義務づけ 顧客の高齢化に対応>  2015年12月16日 日刊工業電子版2015年12月16日金融面
 みずほ証券は、営業社員など4000人を対象に、2016年2月までに「認知症サポーター」養成講座の受講を義務づける。証券会社の顧客は高齢者が多く、業界では顧客が認知症を患っていることを知らずに取引し、トラブルとなったケースもある。同社は同講座を通じ、認知症に対する社員の理解レベルを引き上げ。無理解に端を発するトラブルの防止に役立てるほか、地域社会での認知症支援にもつなげる。証券業界で、同様の取り組みを大規模に行うのは例がない。
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👀 高齢化社会ですから、顧客サービスの一環として「認知症サポーター」を店舗に導入するのは、良い事です。
これが、単なるバス・電車・小売業などであれば諸手を挙げて歓迎なのですが・・・
証券・金融機関では、認知症を察知されて、親切にされて、喜び心を許してしまう老人が増えるかと思うと・・・
近年の金融機関の高齢者に対するリスクある金融商品を押し付け販売する傾向の酷さを思うと複雑ですね。

<要注意:高齢者は女性にダマされる>
金融ビックバンによる規制緩和・自由化以降の金融業界で顕著なのは、雇用機会均等法も絡んだ女性窓口営業の強化です。
バブル期以前は、金融機関の窓口女性は本格的な戦力というよりは、補助的・お嫁さん候補的な存在でもありました。
そこで証券会社でさえ、基本的に窓口女性は、公社債投信・中国ファンドといったほぼ元本確実な金融商品しか扱わないものでした。
いわんや銀行や郵便局では、事実上、店舗窓口では、確定利回りの金融商品しかありませんでした。
例外的に保険会社は、その頃も女性営業が戦力化していましたが・・・(これは日本の保険会社の伝統的営業形態と言えますから。)
 ですから、現在高齢者である方々にとって、金融機関の窓口の女性というのは、男性営業と違い「リスクのある金融商品を売り付けられる」という印象をほとんど持っていないのが実情です。
特に、銀行の職員に対しては、昔のイメージのまま「お堅い、堅実・・・」「リスクある金融商品など売らない・・・」といった職員像を持たれている高齢者も少なくありません。
しかし、高齢者がどのようなイメージを思っていようと・・・現在の金融機関の窓口女性営業は、そんな牧歌的な状況にはありません。
ノルマを課せられ、投信・仕組債…etcといったリスクある金融商品をドンドン販売しなければいけない戦力と位置付けられているのです。
(金融機関での役割は、いまや男性営業と大差ないと思っておいた方が良いでしょう。)
高齢化社会が進行し、高齢者の顧客が増えるにつれ、金融機関各社はますます高齢者に当たりが良い窓口女性の活用を進めています。
高齢者は、人当りも良い女性職員には、男性営業に対するような警戒心を持たない人が多いものです。
また、投資に不慣れな高齢者の男性の場合、自分よりはるかに若い女性職員に、有らぬ好意を持ってしまったり、見栄を張ってしまっりで、勧誘を断れないといったケースも見受けられます。
高齢者自身はもちろん、そのご家族もいま一度金融機関の窓口女性に対する認識を正しく持っていただくことが必要です。
金融機関の窓口で、ニコニコと現れる女性職員は、高齢者の皆様にとっては、娘や孫のように、可愛らしいかもしれませんが・・・
昔ではないので、男女平等!
男の営業マンに対するのと同じくらいの気構えで行かないと、あっさりダマされてしまいます。
「綺麗なバラには棘が有る」ではありませんが、くれぐれも「いつも優しい窓口女性だからダマさないだろう・・・」などといった甘い判断で金融商品を購入してはいけません。



👀  銀行の女性営業のお悩み(心の叫び)・・・高齢者の皆様、こんな女性職員の実態を知っていますか?(同情には値しますが、顧客としては・・・)
実態を正しく理解したうえで金融機関の営業と関係を築きましょう!
    ↓
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yahoo知恵袋より
※「銀行員(女)です。今の仕事に働く意味が見当たりません。」

 私は、銀行で営業の仕事をしています。
銀行に入るのも、他にやりたい仕事があったわけではなく、
志望動機もアヤフヤなまま、
たまたま内定を貰ったので、入行しました。
銀行=窓口でお金を入れたり出したりするだけ。
そんなイメージを持っていたのですが、
実際に働いてみると、ノルマに追われて本当に毎日しんどいです。
私の営業の仕事は、
お客様に投資信託や変額年金保険を売る仕事です。
サブプライムローン問題等で、先輩が今まで大量に販売してきた投信の顧客が
大損しており、保有されているお客様から嫌味を言われる毎日。
私が売ったわけじゃないのに・・・
こんな情勢でも、関係なく
お金持ちのおじいさんやおばあさんに
投資信託を売れ!!という会社。。
それに答えるべく、
コンプライアンスを守ってるフリをして運用商品を売りつける私。
もう嫌です。
でも
今仕事を辞めたところで、他に仕事が見つかるほど甘くないのはわかってるし、
ボーナスも、他の友達よりかはだいぶ貰っているほうです。
だから、辞められないです。
同じく銀行や証券会社で働かれている方。
営業マンの方。
何でもいいので意見をください。
元々私は接客業は向いてない性格です。
人見知りするし、なにより
人と話すのは苦手だし。。
こんなことなら、
多少、歩合が悪くても
普通の一般事務をしてたかった。。
私の考えは甘すぎる!!
とか、
同感です・・・
とか。
なんでもいいです。
明日からまた仕事です。
辛いです。
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posted by 隊長 at 10:14| Comment(2) | 金融機関ダマしの構図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

中立を装う保険代理店やFPなどにもダマされないような注意が必要。特に高齢者!

<気をつけろ!「保険ショップ」にダマされる中高年が急増中 本当に「あなたの味方」なのか> 週刊現代 2016/7/1
「公平中立」「無料相談」などと謳い、巷に急増中の保険ショップ。しかし中には、そうした甘い言葉で客を巧みに誘導し、意に反した「危ない商品」を売りつける店もある。ダマされてはいけない。
・「良い人そうに見えたのに」
神奈川県在住の酒井真子さん(40代、仮名)が初めて「保険ショップ」を訪れたのは、軽い不整脈で入院したことがきっかけだった。酒井さんには小学生になる息子がいて、共働きで働く夫婦のどちらかに「万が一」があれば、家族が路頭に迷いかねないと思った。
これまで夫婦ともに健康だったし、少しでも貯金を殖やしたかったので、保険には入らなかった。しかし、いよいよそうも言っていられなくなり、近所で評判になっていた保険ショップに相談に訪れたのだが、これが「悪夢」の始まりだった。
酒井さんが言う。
「まず、どういう目的で保険に入りたいのかを聞かれたので、正直に答えました。まずは資産を預金のように安全に運用してくれながら、しかも『万が一』が起きた時に保障をしてくれる保険。それに、子供もいるので教育資金を貯められる保険商品も興味がありました」
酒井さんが保険ショップでそうした「身の上」を話すと、相談員は親身に話を聞いてくれた。
しかも、相談料はなんと無料。そのうえ、相談員は複数の保険会社の商品の中から、「公平・中立」に酒井さんに合った商品を選び抜き、ベストな商品プランを設計してくれると言う。
酒井さんの世帯年収は700万円ほどで生活に不自由しているわけではないが、家族の将来に、より安心感が持てるような保険プランを作ってほしいと頼んだ。
そうした一連の話を聞いたうえで、相談員が提案してきたのは投資型保険。払い込んだ保険料を保険会社が株式などで運用し、その運用結果次第で受け取れる保険金額などが増減する商品である。

酒井さんは後で知ることになるが、実は元本割れのリスクがあり、損をするかもしれない「望まざる商品」だった。
「私はその時は言われるがまま、その保険に入ってしまいました。
しかし、後で保険に詳しい知人に話したところ、『それは危ない、資産を崩しかねない』と諭されて、『やってしまった』と気づかされたんです。しかも、解約した場合は手数料が発生するうえ、払い込んだ保険料が全部は返ってこないということでした」
なぜ、この保険ショップは客が望まない商品を売りつけたのか。ファイナンシャルプランナーの宮崎貴裕氏は言う。
「保険ショップは『乗合代理店』として、様々な保険会社の商品を取り扱い、それを売ることで保険会社から契約手数料をもらっている。手数料は商品によってだいぶ差があります。
本来、彼女にとって望ましいのは学資保険や終身保険など、元本が保証されている保険商品のはず。ところがこれらは、保険ショップが保険会社からもらえる手数料がものすごく安い。一方で、投資型の保険は元本割れのリスクをともなう分、ショップが手にするマージンが大きい。
このケースでは、ショップ側が手数料欲しさに『安全運用』を望む彼女の意向を無視したわけです」
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👀 公正・中立な?アドバイスで、自分たちの実入りの良い保険に乗り換えさせ、新規取扱手数料をくすねる保険ショップが蔓延しています。
この手の銀行・証券・保険の取り扱う金融機関の商品を比較し〜
「中立な立場で」
「無料でコンサルティング」
「お客様のライフプランにピッタリ・・・」
〜といった形態のショップやWebサービスやFPなどが巷にあふれています。
このようなサービスも単独の金融機関の営業マンの言いなりになるよりは幾分マシですが・・・
 たとえば、「保険の窓口」のような商売では、所詮「顧客に保険を販売する」という前提は、無くなりません。
そうでなくても日本人は保険に関しては、オーバーインシュアランスな場合が多いのですが〜
「この保険に変えれば保険料安くなりますよ・・・」
〜などと言って、そもそも掛けることを止めた方がいい場合でも、乗換させることが殆んどです。
保険の代理店に詳しくない方は、分からないでしょうが、保険は新規契約取扱い時の代理店手数料が最も割が良いのでどうしても不必要な乗り換えを勧める傾向に走りがちです。
とにかく、商売である以上、「手数料収入が多い商品」に比重を置く傾向からも逃れられません。
元の保険を変更しなくても良いようなケースでも、保険料が安くなる等々と保険に疎い顧客を煙に巻いて新規の乗換契約を手中にしますから・・・
まあ、このような商売をしている側に言わせれば〜
「顧客も保険料が安くなったりで大満足」
「そして、我々も手数料で大儲け!」
〜「一石二鳥でWINWINの商売なのだ」ということなのですが!

 この手の商売やFPといった商売も「中立!」ということを大きく謳い文句にしますが・・・
かなり眉唾なケースも頻繫に見受けられます。
本当に良心的に中立な場合もありますが・・・
「中立・・・」と喧伝するものの実態は「ヒモ付き」というケースも多いです。
罪深いのは、「中立」と信じてやってくるような顧客は、実際中立でなくてもそれを見破る力が有る方は余りいません。
いわんや、理解力や判断力が衰えた高齢者など何おかいわんやです。

<本日の結論:「中立!」、「無料!」と大きく宣伝するところは「ダマされやすい」・・・何らかの落とし穴は有ります!> 
 いずれにしても「中立!」、「無料!」と喧伝するこの手の商売は、一見とても有りがたい良いサービスに思えるかもしれませんが・・・
素人には表面上分からない儲けの仕組みが厳然と存在しますので、参考程度にアドバイスを受け、どうせ無料ですから同様の商売をしている他の会社のアドバイスも必ずセカンドオピニオン、サードオピニオンとして聞いておくことが重要です。
「中立な立場だからキット公正な・・・」
「良いアドバイザーだったな・・・」
〜などと言って、迂闊に契約すると、表面上は保険料は安くなっていたとしても、それが本当に良い選択かどうかは、案外わからないものですよ。
 この手の商売の特徴として、「人当りを良くするため」や「ダマされそう」な印象を避ける為に比較的若い女性職員が応対するところが多いものです。
特に高齢者は、娘や孫の様なお嬢ちゃん達に薦められるとダマされるなどということは、ツユにも思わないことが多いので、ご家族は注意した方が良いでしょう。


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posted by 隊長 at 16:00| Comment(0) | 金融機関ダマしの構図 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする