私の父も金融機関に、だまされてしまいました。
身内の恥を忍びつつ、多少なりとも高齢者やご家族の皆様の参考になるよう実例として取り上げていきたいと思います。
繰り返しになりますが、このブログ自体が高齢者がダマされないための「注意喚起」「啓蒙活動」ですので再掲いたします。
<高齢者は、証券会社にこうして騙される。・・・金融機関に騙されて認知症を認識させられる家族の辛さよ!>
父が金融機関にだまされてしまったのは、79歳の時でした。
それまでは一応元気に暮らしておりましたので、同居ではない当方も、それほど頻繁に往来するわけでもありませんでした。
しかし、実家を訪れた際に「証券会社に騙された・・・」という父の訴えを聞くうちに、家族として年相応と思ってきた父の理解力や記憶力・判断力は、残念ながら、かなり低下していて、素人でもかなり問題があることには、すぐに気付かされました。
致し方なく(行きたがらない所を何とかかんとか)病院に連れて行き、診察してもらったところ「アルツハイマー型認知症」との診断を受けることとなりました。
証券会社に騙されて被害に遭う数年前には、「オレオレ詐欺」に引っ掛かり、振り込みの一歩手前まで行ってしまうということもありました。
今思えば、その頃には認知症は進みつつあったのでしょう。
しかし、その頃は、年相応に理解力や判断力が落ちてきているだけだと思っていました。
話は変わりますが、父は現役時代から現物株の投資をしていました。
投資のスタンスは、優良株を購入し、長期的に保有し続けるというものでした。
N証券M支店にもそのようなスタンスの投資で開設した口座があり、その口座には現役時代に購入した現物株が、そのまま保有し続けられていました。
<騙しへの第一歩!>
父も高齢になり、いくつかの証券会社の口座を一つにまとめようと考え、N証券M支店に連絡します。
すると、証券会社は、口座解約されては預かり資産も減るし、かなわないということなのでしょう・・・
N証券M支店の営業が、「とりあえず端株・単位未満株を整理しましょう・・・」といった切り口で話を進めてきました。
その営業トークに乗せられ、長期保有でズ〜と動かすことなく、株式分割や増資で増えた端株や単位株程度の株式を集めて、処分し、投資信託を2種で1000万、ファンドラップを1000万購入させられてしまいました。
<今回の問題点(教訓):金融機関の高齢者騙しのテクニック>
・なんといっても少し話せば、理解力や判断力がかなり落ちており、素人でも少しオカシイ?と気付く程度の認知症の老人に、リスクある商品を薦めてくる証券会社の営業姿勢
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(教訓1)判断力や理解力に明らかに問題がある高齢者であろうが金融機関はリスク商品を売り付けます!
・80歳近い老人に、端株を処分した原資を、多額のファンドラップや投信の購入をさせるという明らかに証券会社の収益ノルマしか考えていない商品選択・・・適合性の原則なんぞどこへ行ってしまったのか?
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(教訓2)適合性の原則など机上の空論、金融機関は自分たちの儲かる商品を適性など無視して老人に売りつけます!
(つづく)
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