2018年12月19日

高齢者のご家族は自動車販売会社にも、注意を払いましょう!

👀 高齢化社会となった日本ですが、高齢者を社会として支えるどころか・・・
ダマしやすい相手として、オレオレ詐欺のような犯罪者から〜果ては有名な大企業までが、儲け重視で虎視眈々と高齢者の懐を狙ってきます。
今回は、当方の親のケースを通して自動車販売車販売会社の高齢者に対する自動車販売の実態を知っていただくと共に、高齢者のご家族は「自動車販売会社」についても相応の注意を払っておく必要があることを認識していただければと思います。

<「認知症の高齢者に車を押し売りする」なんてことがあるのでしょうか?・・・あります!>
 当方の父は、数えで80歳となった年に、金融機関にダマされたことをきっかけに、「やはりどうも尋常ではない」と気付き、曲折を経て、病院で「認知症」の診断を受けていました。
その後は、介護認定やらヘルパー派遣のことやらに、周りも忙しく過ごしていました。
ようやくすこし落ち着いた頃、ケアマネージャーや医師、家族にとっての懸案は、認知症を発症している父に今後どうやって車の運転を止めさせるかということでもありました。
そんな折りも折り、ケアマネージャーさんより「どうも父が日産○▽で車を買ったらしい・・・」という報が入り驚きました。
昼の目が届かない時間帯に営業が来ていたようで、今乗っている車の車検に合わせて新車を購入させられてしまったようでした。

今回の認知症の父に対する新車販売の問題点は〜
・そもそも80歳の認知症の老人に積極的に車を販売することはどうなのか?(認知症であることを通知しているわけではないが、車を販売する程に営業活動で対峙していれば「ボケている」ことは分からないワケがない。)
・買い替え前の車は最初の車検が近づいた比較的新しい車(3年目)であり、そもそも買い替える必要が無い。
・買い替えに当たってのセールストークが「この車は左側を中心にだいぶ傷んでいるので、修理するより新車に買い替えた方が・・・」といったことだったようなのだが、そもそも高齢で車の左側が傷だらけ車であるような運転適性が疑われる老人に車を販売する点。
・運転技術に問題が有るのだから少なくとも現在の車(3ナンバー)より小さな、高齢者の運転技量に合った自動ブレーキ付の軽自動車でも奨めてくれれば良さそうなものなのに、今の車と同様の大きな3ナンバーの新車を販売してくる点。
・「修理するより買い替えた方が安い・・・」というどう考えても虚偽の文句で、理解力の衰えた老人に新車を販売する点。
〜いずれにしても、理解力や判断力が低下してダマしやすい老人相手に新車を売り付け、とにかく儲かれば良いという姿勢は困ったものです。
高齢ドライバーによる事故の増加が社会問題化している現在でも、認知症の老人に、若い世代と同じように、ひたすら新車を売り付ける自動車販売会社の姿勢は、道義的・社会的に大きな問題でしょう。
高齢で理解力や判断力が衰えてきた高齢者への自動車販売は、何らかの対策が必要だと思います。
(認知症であると判明したときには、免許は取り消し、停止される(道路交通法103条1項)という事である以上、認知症患者に対する自動車販売は禁止が望ましいと思います。)
また、認知症には至らない高齢者であっても、高齢者の技量や認知力を考慮し、各々に適した車を販売するような自動車販売を行わないといけないでしょう。
(軽自動車や高齢者向け超小型電気自動車を推奨するなど・・・ )
ますます進む高齢化社会を考えると、高齢者に対する自動車販売の問題は、交通安全にとって大きな課題だと言えるでしょう。
くれぐれも高齢者及びそのご家族は、車検の時期などには、十分に気を付けて自動車販売会社の魔の手に引っ掛からないように気を付けないといけません。




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posted by 隊長 at 10:00| Comment(0) | 高齢者の運転・免許 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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