2018年07月06日

高齢な親が騙されてしまった家族に追い打ちを掛ける周囲の無理解について

👀 これだけ高齢化社会になっても、まだまだ認知症など高齢者の問題に対する認識は低いものです。
実際に親が高齢になり、騙された場合、様々な公的手続きをする必要が生じます。
しかし、その手続きの中で、家族は、認知症などに無理解な役人の対応に泣かされることになるのです。

<マニュアル通りの事なかれ公務員の無配慮が高齢認知症患者の家族を苦しめる!>
親がダマされ、認知症だと分かると、いろいろな手続きが必要になってきます。
主治医やケアマネージャーから法定後見の利用を勧められることも多いものです。
公的な手続きである法定後見の申請をしようという場合、高齢な親の戸籍謄本が必要になります。
同居されている家族なら良いですが・・・
同居していない家族の場合、窓口のお役人は、申請書に目的や提出先を書いてあるにも関わらず〜
「同居していないなら委任状を出して・・・」
〜と平然と言ってきます。
申請理由に「法定後見申請」、提出先は「家庭裁判所」と書いているのに・・・
介護関連の公的部門では、法定後見の利用を奨励していながら、その申請に必要な戸籍謄本の担当部署は無理解なのですから〜

本人と同居していない家族が後見の申請をする際に、「本人の委任状を持ってこい!」とは、到底認知症やその法定後見に至る事情の本質的な理解が足り無い・・・
実際には、高齢者本人が「自分には法定後見が必要だ。息子に戸籍謄本取得の委任状を書こう。」なんてことにはならないケースが多いことは、想像もつかないのであろうか?

 「本人の委任状がない」となると・・・お役人は「それでは、本人に確認の電話をしま〜す。」なんてこともなげに言い出します。
しかし、法定後見を初めて申請せざるを得ない段階の認知症の場合、本人は病識が無く、「自分に法定後見を申請するなど必要ない、失敬な・・・」などと考えている者も多いのです。
そんな患者本人に、突然お役人から、「あなたの息子が法定後見申請に使う戸籍謄本を取りにきてますよ〜」などと無配慮な確認の電話などされたら、戸籍謄本どころか、何とか申請するところまで漕ぎ着けた法定後見申請まで振り出しに戻り、家族関係にヒビが入ってしまう可能性があります。
私の経験では、お役人に さんざん説明して、ようやくケアマネージャーや主治医の確認により戸籍謄本を発行してくれました・・・
このようなお役所仕事により、高齢者の家族は二次的にも苦労させられます。
高齢の親だけで無く、頭の堅い融通のきかない役人が、そうでなくても疲れている高齢者の家族に追い打ちを掛けます。
大体、これから法定後見をかけようという高齢者本人に確認して・・・
本人が「戸籍謄本の取得はダメ!」と言ったら、お役人は本当に発行しないつもりなのか?
それでは、家族は法定後見申請を、戸籍係のお陰で事実上出来なくなってしまいます・・・
こんな事すら考えずに、ただ形式的に「委任状」や「本人への許可TEL」を持ち出すようでは、マニュアル通りの接客しかしないファーストフードのアルバイトと変わりません。
介護に疲れた家族の為に、率先して、お役人の側から〜
「法定後見申請の為なら、ケアマネージャーや主治医の確認が取れれば戸籍謄本発行出来ますよ・・・」
〜等の提案をしていだだきたいものです。
高齢化社会の現在、そのような周囲の理解や現実的な対応が、疲労困憊している高齢者の家族に必要以上の負担を掛けることを避けることが出来ます。


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posted by 隊長 at 16:27| Comment(0) | なぜダマされてはいけない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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