2017年03月22日

80歳以上の高齢者ドライバー、72%が「運転に自信あり」

<80歳以上の高齢者ドライバー、72%が「運転に自信あり」>  2017年3月7日
MS&AD基礎研究所は、全国のドライバー1000人を対象に「自動車運転と事故」をテーマとするアンケート調査を実施。高齢者の自動車運転と事故に関する実態と意識、事故防止対策などをまとめた。
調査結果によると、運転に対して「自信がある」と回答した人は、20〜29歳が49.3%、30〜59歳が40.0%、60〜64歳が38.0%と、20代から60代前半にかけては徐々に減少。しかし、その後65歳から運転に自信を持つドライバーの割合は急カーブを描いて上昇し、80歳以上では72.0%が「運転に自信あり」と回答している。
75歳以上のドライバーが遭遇したヒヤリハット経験が多い危機種類は、1位が運転中の注意散漫で34.8%、2位は(見通しの問題で)信号や車、歩行者が見えなかったの31.0%、3位は左折・右折時の歩行者や自転車との接触(巻き込み)で17.4%。事故につながったケースが多い危機種類は、1位がハンドル操作ミスで24.2%、2位は運転中の注意散漫の21.2%、3位は追突(玉突き)で18.2%。なお近年クローズアップされているアクセルとブレーキの踏み間違えについては、事故ケースとしては4番目、ヒヤリハット経験としては7番目だった。
運転免許の年齢上限制度については、若年・中堅層は賛成が多く、高齢層は反対が多いという結果が出た。ただし、65〜74歳の約4割が「上限制に賛成」と回答。70歳前後では「たとえ実施されても、もう少し上の年代」という意識がある可能性もある。
また、高齢者の運転事故対策については、「自動ブレーキ装備車のみ運転許可(71.3%)」が有効であるとの回答が最多。以下、「免許更新を1年ごとに(54.4%)」、「道路標識や信号を見やすいものに(52.1%)」が続いた。
************************************************************
👀 まだ自分の親などの高齢者の運転について、切実な問題に直面していない方々は、上記のような記事を見ても〜
「最近の高齢者は元気な人が多いし・・・」
「高齢者でも自信があって良い事だ・・・」
「自分も高齢になってもバンバンドライブしたいし・・・」
〜等と、軽く考えてしまうものです。
かくいう私も同様でした。
しかしながら、高齢の親の理解力や判断力の衰えが著しくなり、認知症レベルにまで到達してくると真剣度(深刻度)が変わり、このようなニュースに対する感じ方も大きく変わるものです。
上記の記事で「〜その後65歳から運転に自信を持つドライバーの割合は急カーブを描いて上昇し、80歳以上では72.0%が「運転に自信あり」と回答している。〜」という結果が載っていますが、高齢者の運転問題が、いかに「悩ましいか」を如実に示しているのです。
高齢者でも「一般論」としては「高齢者は判断力も落ちるから運転は止めた方が良い」ということに賛成します。
しかしながら、本当に自分が高齢となり「運転を止めさせられる」のが「自分」となると話が別になります。
そこで・・・下手に「運転に自信がない」なんて漏らすと「ここぞとばかり」に家族や周囲の人に運転を止めさせる口実を与えることになってしまう事を感じ、あえて「自信がある!」と言わざるを得ないとも言えます。
ですから殊更に、高齢になるほど「運転に自信がある」人が増える結果になります。
高齢者ほど「運転に自信がある」人が増えるというのは、一見合理性が無い結果ですが、高齢者の心理としては理解できないこともありません。
 いずれにしても本当に運転能力が低下していなくて「運転に自信がある」のなら良いのですが・・・
大半の高齢者はそうではありません。
もっと意地悪に言えば・・・少し運転に不安があるくらいの高齢者の方が、それを気取られないために〜
「運転に自信がある・・・」
「まだまだ60歳の頃と変わらない・・・」
〜等と「虚勢」を張るものです。
また、「虚勢」ならまだしも・・・
認知症で本当に理解力や判断力が落ちている場合は、病識がないのと同様、運転能力についてもそもそも低下していること自体を本人が認識していない(できない)ので、ますます厄介なことになります。
  ↑
当方の父もこのような状態でした。
このような状況における高齢者の運転問題を解決することの難しさは、今なら実感をもって理解できます。
なかなか八方ふさがりになりますよ〜
・「言って聞かせても」→「怒る」「意固地になる」
・「免許更新」→「余程認知症が悪化していない限り更新できてしまいます」
        「更新できてしまった場合、逆効果(お上のお許し)になります」
        (当方の父の場合も認知症でしたが更新できてしまい、後悔しました)  
・「何もしない」→「怒らせなくて済むがいずれ事故というリスクから逃れられません」
・「タクシー使う」→「ボケてない人はこれで良い場合もあるが、認知症の場合・・・そもそも呼ぶことができません」
〜認知症の高齢の親御さんの運転問題で悩んでいる場合、「免許更新」が近づいていているなら「こんなにボケていれば、今回は更新できないだろう・・・」などと勝手に判断しないこと。
最高のチャンスをミスミス逃します!
免許更新前に内内にご家族が警察・免許試験場などと周到な連絡をとり、免許更新をさせないような段取りを整えることが、最もスマートな解決法です!
本人にとっても誰かに無理やり止めさせられるよりも、「免許の更新」に行ったら「残念ながら更新できなかった」というのが、納得し受け入れやすいと思われます。



blogramのブログランキング

クリックお願いいたします。m(_ _)m


posted by 隊長 at 17:56| Comment(0) | 高齢者の運転・免許 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: