ダマしやすい相手として、オレオレ詐欺のような犯罪者から、高名な企業までが儲け重視で虎視眈々と懐を狙ってきます。
今回は、当方の親のケースを通して自動車販売車販売会社の高齢者に対する自動車販売の実態を知っていただければと思います。
<認知症の高齢者に車を押し売りするのはどうなのか?>
当方の父は、数えで80歳となり、金融機関にダマされたことをきっかけに、「やはりどうも尋常ではない」と分かり、病院で「認知症」の診断を受けていました。
その後は、介護認定やらヘルパー派遣のこと等で、周りも忙しく過ごしていました。
ケアマネージャーや医師、家族にとっての懸案は、認知症を発症している父に今後どうやって運転を止めさせるかということでもありました。
そんな折りも折り、ケアマネージャーさんより「どうも父が日産○▽で車を買ったらしい・・・」という知らせがあり驚きました。
昼の目が届かない時間帯に自動車販売会社の営業が訪問していたようで、今乗っている車の車検に合わせて新車を購入させられてしまったようでした。
今回の認知症の父に対する新車販売の問題点は〜
・そもそも80歳の認知症の老人に積極的に車を販売すること自体、どうなのか?
(認知症であることを通知しているわけではないが、車を販売する程に営業活動で対峙していれば「ボケている」ことが分からないワケがない。)
・買い替え前の車は、まだ最初の車検が近づいた新しい車(3年目)であり、そもそも買い替える必要が無い。
・買い替えに当たってのセールストークが「この車は左側を中心にだいぶ傷んでいるので、修理するより新車に買い替えた方が・・・」といったことだったようなのだが、そもそも高齢で車の左側が傷だらけ車であるような運転適性が疑われる老人に車を販売する点。
・運転技術に問題が有るのだから少なくとも現在の車(3ナンバー)より高齢者の運転技量に合った小さな車にすればよいのに、同じ位の大きさの3ナンバー車。
・「修理するより買い替えた方が安い・・・」というどう考えても虚偽の文句で、理解力の衰えた老人に新車を販売する点。
〜いずれにしても、理解力や判断力が低下してダマしやすい老人相手に新車を売り付け、とにかく儲かれば良いという姿勢は困ったものです。
高齢ドライバーによる事故の増加が社会問題化している現在でも、認知症の老人に、若い世代と同じように、ひたすら新車を売り付ける自動車販売会社の姿勢は、道義的・社会的に大きな問題でしょう。
高齢で理解力や判断力が衰えてきた高齢者への自動車販売は、何らかの対策が必要だと思います。
高齢者の技量や認知力を考慮し、各々に適した車を販売するような自動車販売を行わないといけないでしょう。(高齢者向け超小型電気自動車を推奨するなど・・・ )
今後もますます進む高齢化社会を考えると、交通の安全にとっても大きな課題だと思います。
くれぐれも高齢者及びそのご家族は、車検の時期など気を付けて自動車販売会社の魔の手に引っ掛からないように気を付けないといけません。
自動車販売会社は、あらゆる機会を通じて、理解力・判断力の衰えた高齢者に新車を販売しようと虎視眈々と狙っているのですから・・・
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