2014年09月04日

残念ながら老いると知能は衰えることを正しく認識しておくことが「ダマされない」ためには必要です!

<健康・体力づくり事業財団 HP>
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<27歳から知能が衰えてくることが研究で明らかに>           2009年03月17日 GIGAZINE
一般的に年を取ると老化で若いときよりも知能が落ちてきてしまうと言われますが、正確には27歳から知能が低下してくることが研究で明らかになったそうです。知能といっても記憶力や判断能力などさまざまの項目がありますが、ある項目が27歳ころから低下し始めている事が研究で判明したとのこと。
では、27歳から低下し始めているのは何なのか見てみましょう。
詳細は以下より。
Old age begins at 27 as mental powers start to decline, scientists find - Telegraph
アメリカ・バージニア大学の研究によると、22歳で知能のピークを迎え、27歳から知能が低下していくことが分かったそうです。
7年間かけて、18歳から60歳までの男女2000人に知力・痴呆・精神障害を分析するテストを行ったところ、最も高得点を獲得した人たちの平均年齢は22歳だったそうです。
一方、27歳になると推理力・思考速度・空間の具現化の3つの項目が著しく低下し始めていることが研究で明らかになったとのこと。また、37歳から記憶力が低下し、ほかの項目に関しても42歳にはすべての項目に低下の兆候が見られたそうです。ただしボキャブラリーや一般的な情報などは60歳まで蓄積され続けることが判明したとのこと。
この結果を受けTimothy Salthouse教授は、年金をもらう年齢から痴呆の予防策を始めても遅く、かなり早い段階から痴呆の予防策をとっておいた方がいいのではないかと提唱しているそうです。
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目高齢化社会になり、元気なお年寄りも増え、世の中には高齢者にやる気・安心を与えるような言葉にあふれています〜
「六十、七十などハナタレ小僧・・・」
「高齢になってもアクティブに・・・」
「定年後こそ新たな人生、新しいことを・・・、第二の人生・・・」
「定年後は資産運用を始めましょう・・・」
〜これらは、高齢になっても老け込まず、楽しい人生を送るために一般論としては良いと思いますが・・・
もう一つこのような言葉が氾濫する背景には、高齢化社会となり高齢者を顧客とせざるを得ない様々な業界の思惑も大きく作用していることも知っておきましょう。
高齢者が昔のように〜
「もう歳だから・・・」
「こんな年から新しいことは・・・」
「もうそんな年では・・・」
〜等々と言って色々な商品を取引してもらえなければ、商売あがったりになってしまいます。

<平均寿命は延びても、高齢になって衰えなくなったわけではないことは、殆ど伝えられ無い現実>
あまり老化を深刻に自覚していない60代位までは高齢者自身、平均寿命が伸びたので「人生八十年時代!」と、あたかも誰もが80歳近くまで、衰え知らずにピンピンしているかのような認識を持ってしまいがちです。
しかし残念ながらそんなことはないのです。
上記に引用した記事にもあるように、いかに平均寿命が延びようとも、みんなが80代までシッカリとしているわけではありません。
特に、「新しいものを学習したり覚えたりする」ような、それまでの経験が役に立たない能力については、30歳代にピークに達したあと60代以降は急速に低下してしまうのです。
当然、個々人によりその衰えには個人差があるとはいうものの・・・
医学的・統計的な事実として、正しく(厳粛に)認識し、老後の生活設計に役立てないといけません。
このような事実を、正しく認識しておけば、高齢になって新しいことに挑戦するのは、あくまで「趣味的なこと」に留め、「投資・不動産といった生活を大きく左右するようなことには手を出さない」といった正しい人生設計ができるはずです。
金融機関などは、それまで投資などしたことの無かった人に「退職金の運用を・・・」などと言って、金融商品取引に引きずり込みますが・・・
いかにその高齢者にとって危険な選択を迫っていることか理解できるでしょう。

しかしこのように、せっかく医学や研究調査などで知見が進んでも、その成果が正しく普及しないことは、良くあることです。
どうしても一般的に「マイナスな印象の情報」や「商売にならない(マイナス)な情報」は、ニーズもなく、積極的に取り上げられ無いものです。
逆に「プラスな印象な情報」や「商売にプラスな情報」は、本当は一般的でなく特殊なケースであっったとしても、あたかもそれが普通のことであるかのように報じられるものです。
高齢者に関する情報全般には、このような傾向が顕著ですが・・・
他に似た事例を挙げておくとしたら、それは「高齢出産」にかんする情報が挙げられるでしょう。
高齢出産に関しての情報は、やはり〜
「△さんが40代後半で出産・・・」
「50代でも産めた・・・」
「不妊治療の進歩・・・」
〜等といった話題が取り上げられることが多く、なんとなく「40代になってからでも大丈夫!」といった雰囲気が、世の中全般に醸し出されてしまいます。
しかしながら、女性の妊娠は30代半ばから急激に難しくなり、40代以降は妊娠する方がレアといった現実は、あまり取り上げられません。
そのような事実を正しく認識していれば、しないで済んだ後悔をしている人が後を絶たない点でこの問題も「高齢者の能力の衰え」の問題とまったく同じです。


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posted by 隊長 at 16:43| Comment(2) | なぜダマされてはいけない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
高齢者本人が金融商品についてよく理解できないということを認識していて、高齢者本人が金融商品の購入には消極的でも、やはり銀行員にはダマされるようです。

銀行員は「ご投資状況のお知らせ」「ご挨拶でうかがいました」等々、様々な言い訳で高齢顧客宅を訪問します。

お年寄りにしても話し相手が出来るので、銀行員が営業の話をしなければ油断してしまいます。しかし、話相手が出来てよかったなんて思っていたら大間違い!

最近聞いた話なのですが、夜中に女性行員がいきなり訪問して泣きながら「ノルマを達成出来ないので助けてください」とお願いされて契約したケースがあるそうです。

今時、夜中に顧客宅を訪問するのはNGですし、商品説明なしでの契約等々コンプライアンス違反のオンパレードですが、契約取るためには何でもありのようです。

上記のケースは銀行が販売している金融商品を買わされただけですんだようですが、最近は銀行員による犯罪も多発していますので、銀行員を自宅に出入りさせないくらいにしないと高齢顧客は守れないのかもしれません。

若い人には『銀行員=サイコパス』のイメージでも
お年寄りには『銀行員=信頼出来る人』なのか、あまりにも銀行員というだけで無防備になるお年寄りが多いです。
Posted by もうダマされん隊 隊員1号 at 2014年09月04日 19:32
コメント有難うございます。
金融機関、特に銀行は、それ無しでは生活出来ないといっても過言ではありませんので、理解力・判断力が衰えた高齢者でも使わざるを得ませんので、どうしてもつけ入る隙が生じてしまうので、家族は困ってしまいますね。
Posted by 隊長 at 2014年09月08日 11:19
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