<本当に危険なのは「高齢者の運転」なのか…和田秀樹が「うっかり免許返納をしないほうがいい」と訴える理由 アクセルとブレーキの踏み間違え事故を起こす"真犯人"> PRESIDENT Online 2022/08/27
高齢者は運転免許を返納したほうがいいのか。精神科医の和田秀樹さんは「高齢者が特に事故を起こしやすいというデータはなく、免許返納を求める根拠はない。高齢者から免許を奪うことは老いを一気に加速させ、生きる楽しみも奪ってしまうことになる」という――。
※本稿は、和田秀樹『老人入門 いまさら聞けない必須知識20講』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
高齢者にとって免許更新のハードルは高くなっている
70歳を過ぎると、運転免許の更新のたびに高齢者講習を受けなければいけません。
74歳までの前期高齢者で普通自動車免許所持の方は実車ありの2時間の講習ですが、75歳を過ぎた後期高齢者になると、この講習にくわえ、運転技能検査と認知機能検査が必要になります。
認知機能検査ではっきりと認知機能の低下が認められれば医師の診断書の提出や臨時適性検査を義務付けられ、そこでもし認知症と判断されれば本人がいくら希望しても免許は取り消しあるいは停止となります。
ところが現状はどうかといえば、まず高齢者講習は居住地に近い自動車教習所か試験場で受けることになります。膨大な層をなす団塊世代が該当しますから、この予約がなかなか取れません。後期高齢者に義務付けられている認知機能検査も予約制ですが、これもなかなか取れません。
コロナのせいもあって予約人数を制限している教習所もかなり多いといいます。高齢者にとって免許更新のハードルはだんだん高くなっているのです。
「返納したほうが…」と弱気になってはいけない
「何だか面倒くさくなってきたな」ついそんな気持ちになってしまう人もいるでしょう。
「あちこちの教習所に電話してもなかなか都合の合う日の予約が取れない。最近はたまにしか運転しないんだから、免許なんかなければないでやっていけるかな」
ふとそう考えてしまいます。
しかも講習通知書の裏面には免許返納の手続きの説明が印刷されてあります。
「そうか、身分証明書代わりの『運転経歴証明書』というのがあるのか」
あれこれ迷ってしまい、家族に「返納したほうが安心だよ」と言われると、つい弱気になってしまうかもしれません。
でも、都会暮らしでふだん運転することがないとしても、ここで弱気になってはいけません。ふと車で長い旅行に出たくなったり、旅行先でレンタカーを借りたりすることもあるからです。自由な時間を楽しみ尽くすというのが、これからの人生のテーマです。そのためにも、移動手段の選択肢を減らしてはいけません。
まして地方に住んでいて、週に1度の買い物や通院に車を使っているような人は、免許返納をしてはいけません。不便になるだけでなく、生活の自由度が大きく低下して、老いを一気に加速させる可能性があるからです。
ブレーキとアクセルの踏み間違いの原因
高齢者の運転は危険だというイメージがあります。暴走して事故を起こすたびにマスコミに大きく報道されます。高速道路での逆走、交差点や駐車場でのブレーキとアクセルの踏み間違いなど、たしかに不自然で認知症が原因だと思われてしまいます。
でも私は、こういった普段はしないような不自然な事故の原因のほとんどが薬による意識障害ではないかと考えています。というのは、こういう事故を起こした人のほとんどは普段は暴走や逆走をしていないからです。
いっぽう、高齢になると複数の薬を常用している人が多く、代謝も落ちていますから副作用が出やすくなっているのです。低血圧や低血糖、低ナトリウム血症などになると意識障害も起こしやすくなります。
事故を起こしたドライバーがそのときの状況を「よく覚えていない」と言うことがありますが、これも認知症より意識障害を疑っていい証言でしょう。
「高齢者は事故を起こしやすい」は本当か
そもそも、高齢になれば事故を起こす確率が高くなるというデータなどありません。
警察庁交通局が発表する交通事故状況(平成30年版)によれば、原付以上の免許を持っている人口10万人当たりの年齢層別事故件数でいちばん多いのは16歳から19歳の年齢層でおよそ1500件、次いで20歳から24歳が876件です。
25歳から29歳でも624件です。高齢者はといえば、70代で500件前後、80代前半でも604件です。その他の年齢層の30代から60代が概ね450件前後ですから高齢者が特別、事故率が高いとは言えません。
さすがに85歳以上となると645件と増加しますが、この数字だって24歳以下の若年層よりは低いのです。本気で事故を減らそうと考えるなら、高齢者より若年層に講習でも受けさせたほうが効果的でしょう。
ブレーキとアクセルの踏み間違いは慌てたりうっかりしたときには若い人でもあります。事実、ペダルの踏み間違いが原因の事故はどの年代でも起きていて、しかもすべての事故に占める割合は1%程度です。つまり高齢者に免許返納を求めるのは根拠がないのです。
周囲には「たかが運転」、高齢者には「されど運転」
そしていちばん見逃してならないのは、免許を返納することで高齢者が要介護になるリスクが高まるということです。筑波大などの研究チームは、運転をやめた高齢者は運転を続けた高齢者に比べて6年後には要介護と認定される人が約2.2倍になるという調査結果をまとめています。
言うまでもなく、運転ができなくなることで家に閉じこもりがちの生活になり、運動機能も脳機能も衰えてしまったからです。自発的な免許返納は良識的な判断のように思われがちですが、実際には老いを加速させ、生きる楽しみを高齢者から奪ってしまうことにしかならないのです。
たかが運転ぐらいでと思うかもしれませんが、それくらい高齢者は危ういバランスを保ちながら生活しています。
運転をやめることで外出の機会が減り、人と会ったり話したりすることも減ると、活動量もどんどん減ってしまいます。とくに外出の手段が限られる地方に暮らす高齢者ほど、車の運転をやめてはいけません。たったそれだけのことでも、維持できるさまざまな機能や楽しみや意欲があります。免許返納は、それをすべて自分から手放すことになりかねないのです。
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👀 マスコミというのは結局「多数派」「大衆」に迎合して本や雑誌を販売したり、SNSでの広告収入を稼ぐことが生業ですから・・・
世の多数派である「高齢者」に都合が良く、喜ぶような記事ばかり垂れ流します。
上記の記事なども典型的なケースですね。
👀 お気楽医者は〜
「・・・高齢者にとって免許更新のハードルはだんだん高くなっているのです。「返納したほうが…」と弱気になってはいけない・・・」
〜などと、あたかも免許返納する高齢者だらけみたいなことを言い、免許返納しないよう高齢者を鼓舞します!(自主返納を親に薦める家族の悲愴で切実な気持ちなど知ったことでは有りません!!)
「免許返納」の実際はお気楽お医者様の言うような姿では有りません。
↓
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<高齢者の免許返納率の推移> ニッセイ基礎研究所 保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
警察庁の発表によると、2022年の運転免許証の自主返納者数は44万8,476人で、前年より6万8,564人減少した。このうち、75歳以上は27万3,206人で、前年より5,579人減少した。
本稿では、免許返納率の推移と、2022年5月からはじまったサポカー限定免許や運転技能検査等の状況を紹介する。
1――75歳以上ドライバーの免許返納率は4.48%。昨年より0.24ポイント低下
高齢ドライバーによる自動車事故を減らすために、運転免許が不要になったり、加齢に伴う身体機能低下等によって運転に不安を感じるようになった高齢ドライバーには、免許の自主返納(正式には「申請による免許取消」という。)が推奨されている。運転免許の自主返納制度は、運転免許が不要になったり、加齢に伴う身体機能低下等によって運転に不安を感じるようになったドライバーが自主的に運転免許の取り消し(全部取消または一部取消)を申請する制度で、1998年に始まった。運転免許証は、身分証明書として用いることが定着していることから、2002年以降は、自主返納者には本人確認書類として利用可能な「運転経歴証明書1」を発行することとし、それ以降、返納が定着してきている。高齢ドライバーの免許の自主返納は、近年、増加傾向にあったが、2019年をピークとして、以降は低下し続けている。〜〜〜以下略〜〜〜
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👀高齢者はどんどん増えているのに、免許返納は2019年をピークとして、以降は低下し続けています。
4人に1人が認知症ともいわれる「75歳以上」でも「75歳以上ドライバーの免許返納率は4.48%。昨年より0.24ポイント低下」という有様です。
苦労知らずのお医者様は、高齢者がドンドン自主的に返納しているように思っているのでしょうが・・・「免許の自主返納なんてイメージ先行で実際は極々少数に過ぎません!」
75歳以上でも“圧倒的多数の95%以上”のドライバーは返納することはありません。
返納している高齢者のかなりの部分は、周りの家族が「説得を重ね、努力の末返納に至った」と考えるのが”正しい姿”でしょう。
記事中の〜
「・・・運転をやめた高齢者は運転を続けた高齢者に比べて6年後には要介護と認定される人が約2.2倍になる・・・」
〜についても、「運転をやめたから要介護になった」と結論付けていますが・・・
おそらく逆「(家族に運転をやめさせられる程の状態の高齢者だから)6年後には要介護と認定される!!」というのが本当のところ!でしょうね。
ことほど左様に、マスコミの垂れ流す情報など高齢者受けのする提灯記事ばかりですから・・・認知症と思われる高齢の親を持つご家族は、正しい認識をもって情報の取捨選択をして正しい行動をとらないと、親が大事故を起こしてから後悔しても“お気楽お医者様”は何の責任も取ってくれませんよ!
2024年03月21日
高齢ドライバーの免許更新に関し、悩む家族の心構えとは?
<齢者と運転 安全な移動を支える社会に> 2022/06/06 読売新聞オンライン
高齢者の運転による交通事故を防ぎ、安全に移動できる社会づくりを進める契機としたい。
一定の交通違反歴がある75歳以上の人に対する免許更新時の「運転技能検査」が5月中旬から始まった。
対象となるのは、運転免許更新時の誕生日の160日前から過去3年以内に信号無視や速度超過、逆走などの違反があった人だ。
実際に車を運転してもらい、一時停止の正確性などを指導員が採点する。更新期限の6か月前から何度でも受けられるが、不合格だと免許は失効する。運転技能の衰えを見極め、事故抑止につなげる狙いは理解できる。
現在、75歳以上の人は認知機能検査と高齢者講習を受け、問題がなければ免許を更新できる仕組みが導入されている。
違反歴のある人にとっては更新のハードルが上がることになるが、自らの運転技術を確認する機会としてもらいたい。
検査の公平性の確保が必要だ。指導員により採点が異なることがあってはならない。申し込み後の待ち日数の短縮も課題だろう。
ペダルの踏み間違いによる急加速を抑制する装置や自動ブレーキを搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」に限って運転できる免許制度も今回新設された。
昨年、死亡事故を起こした75歳以上の人は346人で、ハンドルの操作ミスやブレーキとアクセルの踏み間違いが目立つという。
サポカー限定免許の普及で、こうした事故を減らす効果が期待できる。運転に不安を感じる人が、免許を自主返納する前の選択肢にもなるのではないか。
ただし、技能検査の合格や、サポカーの運転を過信することは禁物だ。本人が安全運転を徹底するだけでなく、家族や周囲の人の見守りが事故防止につながる。
免許を返納した人は昨年50万人を超えた。運転技能検査で不合格になった人が今後、上乗せされることになる。
地方では生活の足として車を必要とする人が多い。免許を手放した後の移動手段を確保しなければ行動範囲が狭まり、心身の急激な衰えを招きかねない。
各地の自治体がバスやタクシーの利用券を提供しているが、台数が少なかったり、バス停が遠かったりして、十分に活用されていないと指摘されている。
ボランティアによる送迎や住民の車への相乗りを進めている地域もある。それぞれの実情に応じた支え方を考えることが重要だ。
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👀 近年は道交法改正により、高齢者の運転免許の更新などについて、大きな変更が加えられます。
そこで、それらのニュースを聞いた方々は〜
「お上も頑張って高齢者運転対策を取っているね・・・」
「また、免許の自主返納も増加している! このままいけば、もう対策は十分かも・・・」
〜なんて思ってしまうものです。
確かに高齢者運転について、何ら対策が取られていなかったころに較べれば、確かに社会問題化し、警察をはじめとする官公庁も批判されたこともあり、対策は進められてきています。
そして、それは本当に良い事なのでドンドン進めていただきたいものです。
ただし、高齢者の親を持つご家族の皆さんは、このようなニュースを聞いて、手放しに、安心してはいけません。
👀 本年の改正による高齢者の 高齢ドライバーの免許更新「実車試験」の実態は、まだまだこのような状況です。
↓
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<高い? 低い? 高齢ドライバーの免許更新「実車試験」の合格率> 2022年9月9日 カーライフ カー・アンド・ドライバー編集部(松澤)
・高齢ドライバーの実車試験制度の内容
FNNプライムオンラインは7月28日、「高齢ドライバーの免許更新[実車試験]15%が不合格、5月から約5000人が受験」と題する記事を発表した。
今年5月から、高齢ドライバーの免許更新にあたって、実車試験制度が取り入れられた。記事によると、「6月末までに全国で受験した4982人のうち4255人が合格し、合格率84.8%となっているが、15%あまりが不合格だった」と報じている。
高齢ドライバーの実車試験制度とは、75歳以上のドライバーが対象で、免許更新通知が届いた時点から過去3年間(正確には免許証の有効期間が満了する誕生日の160日前の3年間)に特定の違反行為があった場合に運転技能検査を受けなければならない。対象となる違反は信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反(法定横断等禁止違反、指定横断等禁止違反)、踏切不停止等・遮断踏切立入り、交差点安全進行義務違反、安全運転義務違反、携帯電話使用等……全部で11種類ある。速度超過や携帯電話など、大事故につながりやすい違反が対象で、駐車違反は含まれていない。
こうした違反歴がある75歳以上のドライバーは、「一時停止などの課題を設定したコースを走行」して、減点方式で評価される。100点満点で70点(二種免許は80点)以上で合格だ。検査対象は、指定速度で走行できるか(10km/h不足か超過で減点10点)、一時停止は大丈夫か(停止線を超えると10〜20点減点)、右左折はどうか(20〜40点減点)、信号機の見落とし(10〜40点減点)はないか、段差の乗り上げはどうか、である。段差の乗り上げはアクセルとブレーキペダルを確実に操作できるかを判断する検査で、7〜10cmの段差に乗り上げた後に正しく止まれるか(減点20点)を見る。段差に乗り上げられない、乗り上げて1m以内に停止できないと減点される。交差点を曲がって逆走状態になったり、信号無視をすれば、その時点で失格である。検査員が操作の補助を行った場合は30点の減点だ。試験は約10〜20分で終了する。
実車試験は免許更新の6カ月前から受験でき、不合格になっても再受験が可能。免許更新期限までに合格すればいいが、期限までに合格しないと免許は失効する。試験にかかる費用は3550円だ。できるだけ一発合格したい金額である。
・警察庁が推定していた不合格率は何%?
今年75歳以上で免許の更新時期を迎えるドライバーは約212万5000人。このうち実車試験の対象者は約15万3000人と試算(警察庁)されている。FNNプライムオンラインが伝える割合で不合格者がいた場合、約2万3000人が免許証を失う計算だ。
ところで、警察庁は実車試験制度が始まる前に、実車試験の不合格率を23%と推定していた。受験者は、警察関係者が想定していた以上の運転技術を備えていた、といえそうだ。
高齢者による重大な交通事故は、頻繁に報道されている。アクセルとブレーキを踏み間違えたというケースが多いようだ。こうした事故を回避し、実車試験制度の対象にならないようにするためには、最新の安全・運転支援技術を搭載したサポートカーをマイカーに選ぶ、という方法がある。前後方向誤発信防止装置や車線逸脱抑制機能、ACCなどうっかりミスを防ぐ技術は急速に発達し、普及している。ドライバー自身が確かな運転技術をキープし続けることが大切だが、先進技術のサポートを安心の上積みとして選択することは重要である。
なお、実車試験に合格したドライバーは、認知機能検査(1050円、30分)を受け、これに合格すれば高齢者講習(6450円、2時間)を受けて免許更新となる。
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👀 あくまで理解力・判断力が衰えた高齢の家族がいて、運転をやめさせたいと思っているという前提で、上記の記事で、具体的な情報で考えてみましょう。
そもそも「高齢ドライバーの免許更新[実車試験]15%が不合格、5月から約5000人が受験!!」といった内容が出てきますから…
「実車試験を受けた人の15%が免許更新できないのね!!」などと思ってはイケマセン!
この実車試験は、半年以内なら何回でも受けられますから、一回落ちただけで素直にあきらめてくれる親御さんなら良いですが…
運転にこだわる親御さんなら2回、3回と受かるまで何回でも受け直す事でしょう!
そして、半年の期限を過ぎても合格できなかった人だけが免許の更新ができない結果になります。
ですから、最終的に運転免許を更新できない高齢者は15%より遥かに減るでしょう!
だいたい、この「高齢ドライバーの実車試験制度」自体、75歳以上のドライバーが対象で、免許更新通知が届いた時点から過去3年間(正確には免許証の有効期間が満了する誕生日の160日前の3年間)に大事故につながりやすい違反特定の違反行為があった場合に運転技能検査を受けなければならないという制度ですから…
それで一回の試験で15%しか不合格にならない事自体、「物凄くユルイ」と思っておいた方が良いです。
正直言ってこの試験に落ちる高齢者は、本当に運転させてはならないと百人が百人思うような方だと思っておいた方が良いでしょう。
言い換えれば、「高齢ドライバーの実車試験制度」の対象になった高齢者ですら、一回の試験で85%は合格してしまうわけですから・・・
ざっくり言えば、殆どの高齢者ドライバーは免許更新できると思っておいた方が良いでしょう。
間違っても「うちのおじいさんは、大分運転下手になっているから、次の免許更新で落ちるだろう!」などと思わない事です。
対処を誤りますよ!
【結論】
高齢の親御さんがいるご家族の皆様!
先ずは、高齢者運転に対する対策は、それなりには取られてきていますが、運転能力の低下した高齢者が運転をしない様にできるという充分な実効性のある施策ではない事を認識しましょう。
その上で、早め早めに家族の問題として取り上げ、高齢者本人の自覚のあるうちに“早期の免許返上”に取り付けたり・・・
本人の自覚に欠ける場合は、ご家族が免許更新時に試験場や警察と緊密に連携し、免許更新を出来ない様に働きかけることが肝要でしょう。
↑
クリックお願いいたします。m(_ _)m
高齢者の運転による交通事故を防ぎ、安全に移動できる社会づくりを進める契機としたい。
一定の交通違反歴がある75歳以上の人に対する免許更新時の「運転技能検査」が5月中旬から始まった。
対象となるのは、運転免許更新時の誕生日の160日前から過去3年以内に信号無視や速度超過、逆走などの違反があった人だ。
実際に車を運転してもらい、一時停止の正確性などを指導員が採点する。更新期限の6か月前から何度でも受けられるが、不合格だと免許は失効する。運転技能の衰えを見極め、事故抑止につなげる狙いは理解できる。
現在、75歳以上の人は認知機能検査と高齢者講習を受け、問題がなければ免許を更新できる仕組みが導入されている。
違反歴のある人にとっては更新のハードルが上がることになるが、自らの運転技術を確認する機会としてもらいたい。
検査の公平性の確保が必要だ。指導員により採点が異なることがあってはならない。申し込み後の待ち日数の短縮も課題だろう。
ペダルの踏み間違いによる急加速を抑制する装置や自動ブレーキを搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」に限って運転できる免許制度も今回新設された。
昨年、死亡事故を起こした75歳以上の人は346人で、ハンドルの操作ミスやブレーキとアクセルの踏み間違いが目立つという。
サポカー限定免許の普及で、こうした事故を減らす効果が期待できる。運転に不安を感じる人が、免許を自主返納する前の選択肢にもなるのではないか。
ただし、技能検査の合格や、サポカーの運転を過信することは禁物だ。本人が安全運転を徹底するだけでなく、家族や周囲の人の見守りが事故防止につながる。
免許を返納した人は昨年50万人を超えた。運転技能検査で不合格になった人が今後、上乗せされることになる。
地方では生活の足として車を必要とする人が多い。免許を手放した後の移動手段を確保しなければ行動範囲が狭まり、心身の急激な衰えを招きかねない。
各地の自治体がバスやタクシーの利用券を提供しているが、台数が少なかったり、バス停が遠かったりして、十分に活用されていないと指摘されている。
ボランティアによる送迎や住民の車への相乗りを進めている地域もある。それぞれの実情に応じた支え方を考えることが重要だ。
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👀 近年は道交法改正により、高齢者の運転免許の更新などについて、大きな変更が加えられます。
そこで、それらのニュースを聞いた方々は〜
「お上も頑張って高齢者運転対策を取っているね・・・」
「また、免許の自主返納も増加している! このままいけば、もう対策は十分かも・・・」
〜なんて思ってしまうものです。
確かに高齢者運転について、何ら対策が取られていなかったころに較べれば、確かに社会問題化し、警察をはじめとする官公庁も批判されたこともあり、対策は進められてきています。
そして、それは本当に良い事なのでドンドン進めていただきたいものです。
ただし、高齢者の親を持つご家族の皆さんは、このようなニュースを聞いて、手放しに、安心してはいけません。
👀 本年の改正による高齢者の 高齢ドライバーの免許更新「実車試験」の実態は、まだまだこのような状況です。
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<高い? 低い? 高齢ドライバーの免許更新「実車試験」の合格率> 2022年9月9日 カーライフ カー・アンド・ドライバー編集部(松澤)
・高齢ドライバーの実車試験制度の内容
FNNプライムオンラインは7月28日、「高齢ドライバーの免許更新[実車試験]15%が不合格、5月から約5000人が受験」と題する記事を発表した。
今年5月から、高齢ドライバーの免許更新にあたって、実車試験制度が取り入れられた。記事によると、「6月末までに全国で受験した4982人のうち4255人が合格し、合格率84.8%となっているが、15%あまりが不合格だった」と報じている。
高齢ドライバーの実車試験制度とは、75歳以上のドライバーが対象で、免許更新通知が届いた時点から過去3年間(正確には免許証の有効期間が満了する誕生日の160日前の3年間)に特定の違反行為があった場合に運転技能検査を受けなければならない。対象となる違反は信号無視、通行区分違反、通行帯違反等、速度超過、横断等禁止違反(法定横断等禁止違反、指定横断等禁止違反)、踏切不停止等・遮断踏切立入り、交差点安全進行義務違反、安全運転義務違反、携帯電話使用等……全部で11種類ある。速度超過や携帯電話など、大事故につながりやすい違反が対象で、駐車違反は含まれていない。
こうした違反歴がある75歳以上のドライバーは、「一時停止などの課題を設定したコースを走行」して、減点方式で評価される。100点満点で70点(二種免許は80点)以上で合格だ。検査対象は、指定速度で走行できるか(10km/h不足か超過で減点10点)、一時停止は大丈夫か(停止線を超えると10〜20点減点)、右左折はどうか(20〜40点減点)、信号機の見落とし(10〜40点減点)はないか、段差の乗り上げはどうか、である。段差の乗り上げはアクセルとブレーキペダルを確実に操作できるかを判断する検査で、7〜10cmの段差に乗り上げた後に正しく止まれるか(減点20点)を見る。段差に乗り上げられない、乗り上げて1m以内に停止できないと減点される。交差点を曲がって逆走状態になったり、信号無視をすれば、その時点で失格である。検査員が操作の補助を行った場合は30点の減点だ。試験は約10〜20分で終了する。
実車試験は免許更新の6カ月前から受験でき、不合格になっても再受験が可能。免許更新期限までに合格すればいいが、期限までに合格しないと免許は失効する。試験にかかる費用は3550円だ。できるだけ一発合格したい金額である。
・警察庁が推定していた不合格率は何%?
今年75歳以上で免許の更新時期を迎えるドライバーは約212万5000人。このうち実車試験の対象者は約15万3000人と試算(警察庁)されている。FNNプライムオンラインが伝える割合で不合格者がいた場合、約2万3000人が免許証を失う計算だ。
ところで、警察庁は実車試験制度が始まる前に、実車試験の不合格率を23%と推定していた。受験者は、警察関係者が想定していた以上の運転技術を備えていた、といえそうだ。
高齢者による重大な交通事故は、頻繁に報道されている。アクセルとブレーキを踏み間違えたというケースが多いようだ。こうした事故を回避し、実車試験制度の対象にならないようにするためには、最新の安全・運転支援技術を搭載したサポートカーをマイカーに選ぶ、という方法がある。前後方向誤発信防止装置や車線逸脱抑制機能、ACCなどうっかりミスを防ぐ技術は急速に発達し、普及している。ドライバー自身が確かな運転技術をキープし続けることが大切だが、先進技術のサポートを安心の上積みとして選択することは重要である。
なお、実車試験に合格したドライバーは、認知機能検査(1050円、30分)を受け、これに合格すれば高齢者講習(6450円、2時間)を受けて免許更新となる。
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👀 あくまで理解力・判断力が衰えた高齢の家族がいて、運転をやめさせたいと思っているという前提で、上記の記事で、具体的な情報で考えてみましょう。
そもそも「高齢ドライバーの免許更新[実車試験]15%が不合格、5月から約5000人が受験!!」といった内容が出てきますから…
「実車試験を受けた人の15%が免許更新できないのね!!」などと思ってはイケマセン!
この実車試験は、半年以内なら何回でも受けられますから、一回落ちただけで素直にあきらめてくれる親御さんなら良いですが…
運転にこだわる親御さんなら2回、3回と受かるまで何回でも受け直す事でしょう!
そして、半年の期限を過ぎても合格できなかった人だけが免許の更新ができない結果になります。
ですから、最終的に運転免許を更新できない高齢者は15%より遥かに減るでしょう!
だいたい、この「高齢ドライバーの実車試験制度」自体、75歳以上のドライバーが対象で、免許更新通知が届いた時点から過去3年間(正確には免許証の有効期間が満了する誕生日の160日前の3年間)に大事故につながりやすい違反特定の違反行為があった場合に運転技能検査を受けなければならないという制度ですから…
それで一回の試験で15%しか不合格にならない事自体、「物凄くユルイ」と思っておいた方が良いです。
正直言ってこの試験に落ちる高齢者は、本当に運転させてはならないと百人が百人思うような方だと思っておいた方が良いでしょう。
言い換えれば、「高齢ドライバーの実車試験制度」の対象になった高齢者ですら、一回の試験で85%は合格してしまうわけですから・・・
ざっくり言えば、殆どの高齢者ドライバーは免許更新できると思っておいた方が良いでしょう。
間違っても「うちのおじいさんは、大分運転下手になっているから、次の免許更新で落ちるだろう!」などと思わない事です。
対処を誤りますよ!
【結論】
高齢の親御さんがいるご家族の皆様!
先ずは、高齢者運転に対する対策は、それなりには取られてきていますが、運転能力の低下した高齢者が運転をしない様にできるという充分な実効性のある施策ではない事を認識しましょう。
その上で、早め早めに家族の問題として取り上げ、高齢者本人の自覚のあるうちに“早期の免許返上”に取り付けたり・・・
本人の自覚に欠ける場合は、ご家族が免許更新時に試験場や警察と緊密に連携し、免許更新を出来ない様に働きかけることが肝要でしょう。
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2024年03月11日
まだまだ減らない特殊詐欺!
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<SNSでFX投資持ちかけられ送金、「違約金」不審に思い警察へ向かったが…1600万円被害> 2024/3/7 読売新聞オンライン
福岡県警筑紫野署は6日、福岡県筑紫野市の女性(53)がニセ電話詐欺で1600万円をだまし取られたと発表した。
同署によると女性は1月下旬、SNSでトレーダーをかたる男にFXなどの投資を持ちかけられ、2月28日までに、ネットバンキングで7回にわたって現金を送金。出金を申し出た際、「違約金が発生する」などと言われて不審に思い、今月5日に来署して発覚した。
同署は「SNSの投資話は全て詐欺。すぐに110番して」と呼びかけている。
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激増するニセ電話詐欺 これが犯人の音声だ! わずか1カ月で被害2億8000万円超 ターゲットは高齢者 その巧妙な手口とは?
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👀 上記の動画をご覧いただければわかりますが、まだまだ電話で高齢者をダマす連中の勢いは落ちていきませんね。
ダマす連中が余りにも多いので、毎日被害も発生し、その報道もそれなりに行われていますが・・・
全く根絶される気配もありません。
高齢者(特に理解力・判断力が衰えた)を抱えるご家族は、とにかくアンテナを張って、注意していないと、いつ何時そのような被害が実際にふりかかってきてもおかしくないご時世であることは重々認識しておきましょう。
そして、高齢者の自宅では〜
「固定電話は止める」
「どうしてもやめられない場合はせめて”特殊詐欺防止機能付き電話”に替える」
〜最低限これぐらいの対策は取っておきましょう!
<SNSでFX投資持ちかけられ送金、「違約金」不審に思い警察へ向かったが…1600万円被害> 2024/3/7 読売新聞オンライン
福岡県警筑紫野署は6日、福岡県筑紫野市の女性(53)がニセ電話詐欺で1600万円をだまし取られたと発表した。
同署によると女性は1月下旬、SNSでトレーダーをかたる男にFXなどの投資を持ちかけられ、2月28日までに、ネットバンキングで7回にわたって現金を送金。出金を申し出た際、「違約金が発生する」などと言われて不審に思い、今月5日に来署して発覚した。
同署は「SNSの投資話は全て詐欺。すぐに110番して」と呼びかけている。
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激増するニセ電話詐欺 これが犯人の音声だ! わずか1カ月で被害2億8000万円超 ターゲットは高齢者 その巧妙な手口とは?
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👀 上記の動画をご覧いただければわかりますが、まだまだ電話で高齢者をダマす連中の勢いは落ちていきませんね。
ダマす連中が余りにも多いので、毎日被害も発生し、その報道もそれなりに行われていますが・・・
全く根絶される気配もありません。
高齢者(特に理解力・判断力が衰えた)を抱えるご家族は、とにかくアンテナを張って、注意していないと、いつ何時そのような被害が実際にふりかかってきてもおかしくないご時世であることは重々認識しておきましょう。
そして、高齢者の自宅では〜
「固定電話は止める」
「どうしてもやめられない場合はせめて”特殊詐欺防止機能付き電話”に替える」
〜最低限これぐらいの対策は取っておきましょう!