そして、自分の身内が騙されみて、あらためて思い知らされたことは、現在、高齢者の家には想像以上にいろいろな来訪者や勧誘電話がやってきているということです。
昨今は、子育て世代の家庭は、核家族で共働きが多いので、家庭に来訪しての営業活動は、効率が悪い為、比較的若い住民が多い地域には、この手の来訪者はあまり現れません。
その為、若い世代は、自分たちの家に、あまり訪問型の営業が来ないこともあり、高齢な親のところも「そんなものだろう」と思いがちです。
わたしも親がダマされるまでは、そんな認識でした。
しかし、親がダマされて改めて知る「高齢者がダマされる実態」(高齢者への訪問・電話攻撃)は、そんな甘いものではありませんでした。
<高齢化した街には、高齢者をダマすために「来訪者」が跋扈する!>
現在高齢である親世代は、親たちが子育て世代であった頃に分譲された地域に住んでいるケースが多いものです。
高齢者をダマそうとする訪問販売業者はそのような高齢者の比率の高い街に、こぞってやってきます。
高齢者は、比較的「在宅がち」である上に「お金」もそれなりに持っています。
そして、高齢になり理解力や判断力が落ちていますので、若い世代より、はるかにダマしやすいですから・・・
どうせ訪問販売をするなら、そのようなカモがいる所に行かないワケがないのです。
高齢者のご家族の皆さん、もし同居されていないようであれば・・・
一度高齢な親の家に「どの程度来訪者や勧誘電話が来ているか?」調べてみた方が良いでしょう。
親御さんが住んでいるのが、高齢化率の高い住宅地域である場合「こんなに来ているのか・・・」と驚かれることと思います。
<どんな連中が高齢者をダマしに来るのか?>
オレオレ詐欺くらいは、皆様ご存知と思いますが、それ以外にも〜
・廃品回収系
「無料!」と言って近寄り、頼むと結局は、高い料金を支払わされる
「不用品回収!」と言いながら、目的は貴金属にあり、不当に宝飾品を安く買い取る。
・害虫系
「シロアリ検査します」などと言って最終的に高額な代金を請求。
・リフォーム系
「素人では見れない屋根の診断を・・・」
「水道、下水の漏水を検査・・・ 」
「耐震補強・・・」
「火災感知器が義務に・・・」
〜等々、結局は不要で高額な工事代金を請求されたりします。
・宗教・スピリチュアル系
「病気や不幸に乗じて勧誘、結局は寄付・喜捨を強要。壺・仏壇など購入させるケースも。」
・健康食品、サプリメント、医療関連器具系
「ガン予防効果が・・・」「ひざの痛みが・・・」等と言って効果の疑わしい商品を売りつける。
最近は、定期購入契約の形も多い。
・時事ネタ系:時流に応じたダマし!
「マイナ保険証が・・・」
「GoToキャンペーンが今なら・・・」
〜まだまだいろいろなパターンは有りますが、いずれにしても理解力や判断力が落ちている高齢者をターゲットに、このような怪しげな連中が(同居していないご家族が想像する以上に)跋扈していることは知っておきましょう。
大抵の場合、高齢の親がダマされて、初めて高齢者を取り巻くダマしの実態を知り・・・「後の祭り」ということになってしまいます。
とにかく、自分の親を取り巻く悪質来訪者の状況だけでも確認しておきましょう。
(つづく)


↑
クリックお願いいたします。m(_ _)m